■ はじめに
VLOOKUP関数を使っていると「列番号ってなに?」「どうやって数えるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
特にExcel初心者の方にとって、「列番号」という言葉の意味や使い方は、少しややこしく感じるものです。
この記事では、VLOOKUP関数の列番号の意味、数え方、指定方法、エラーにならないための注意点まで、やさしく解説します。
1.VLOOKUP関数の基本形を確認しよう
まずは、VLOOKUP関数がどんな形になっているかをおさらいしましょう。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)
このように、「列番号」は3番目の引数として使われています。
▽ それぞれの引数の役割
引数 | 内容 |
---|---|
検索値 | 探したい値(キーとなる情報) |
範囲 | データが入っている範囲(表) |
列番号 | 表示したいデータがある列の位置 |
検索方法 | 完全一致 or 近似一致(通常はFALSE) |
2.「列番号」ってなに?どうやって数える?
2-1.列番号とは?
「列番号」とは、表示したいデータがどの列にあるかを示す番号です。
ここでのポイントは、「列番号」は指定した範囲の中での位置であり、A列が1、B列が2…とは限らないということです。
2-2.列番号の数え方【例つき】
次のような表があるとします。
A | B | C | D | E | F | G |
---|---|---|---|---|---|---|
ID | 部署 | 地域 | 部門 | 氏名 | 内線 | 備考 |
VLOOKUP関数で「氏名」を取得したい場合、範囲を A2:G10
とすれば、
- 「A列(ID)」が1番目
- 「E列(氏名)」は 5番目
となります。
つまりこのときの列番号は 5
です。
2-3.範囲を変えても列番号は変わる
例えば、範囲を C2:G10
にすれば、今度は「C列」が1番目になります。
- 「E列(氏名)」はこの範囲では 3番目
となり、列番号は 3
です。
✅ 列番号は「範囲の一番左の列」を起点として数える、という点が重要です。
3.列番号の指定方法は2種類ある
3-1.数値で直接指定する
=VLOOKUP(3, A2:G10, 5, FALSE)
このように、列番号を数値で直接入力するのが基本です。
3-2.セル参照で指定する
もしセル H2
に「5」という値があれば、次のように記述することも可能です。
=VLOOKUP(3, A2:G10, H2, FALSE)
このようにすると、列番号をあとから変更しやすくなります。
4.列番号の間違いでよくあるエラーと対処法
4-1.#REF! エラーが出るパターン
次のように、列番号を「10」にしてしまうと…
=VLOOKUP(3, A2:G10, 10, FALSE)
→ #REF!
というエラーが表示されます。
4-2.エラーの原因は「列番号が大きすぎる」
範囲 A2:G10
の列数は 7列なので、「10列目」は存在しません。
そのため、存在しない列を指定したことによるエラーになります。
4-3.対処法は「列数を確認して修正」
列番号は、指定した範囲の列数以内の数字にしましょう。
例:A~G列 → 最大で列番号は「7」まで
✅ まとめ
項目 | ポイント |
---|---|
列番号の意味 | 表示したい列の位置(範囲内で数える) |
数え方 | 範囲の一番左を「1番目」として数える |
よくあるエラー | 列番号が範囲の列数より多いと #REF! に |
対処法 | 列番号を正しく修正する(範囲内にする) |
📌 ワンポイントアドバイス
- 列番号は「実際の列のアルファベット」ではなく、「範囲の中での位置」です
- 数値で直接入力する方法が基本ですが、セル参照すると柔軟性が増します